バケモノ役人、審神者になります (ページ4)

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居るはずなのに居ないページ4

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Aside

監査は問題なく進んだ

外装も血痕ひとつなく、庭に関しても木の葉や砂の一粒までしっかり確認したがそれらしいあとは無い

内部に関してもしっかり手入れされているし、食料もきちんと保管されている

『ふむ…』

透「アテは外れてそうか？」

外れた、とは言い切らず疑問形で聞いてくるあたりが彼らしい
まぁここまで潔白ならば…

＿＿＿なんて、なるはずがない

縁家の次期当主とも言われる実力者である私がこの本丸での警告を感知したんだ
外れているはずがない

『ぇと、薬研藤四郎さん…一つ、よろしい…ですか…？』

近くに居た刀剣男士に声をかける

『乱藤四郎は…どこに、いますか？』

薬研「乱？…乱ならまだ担当されてないぜ。レア度の低い短刀で鍛刀されてないってのも珍しいよな」

そう言って笑う。だが、おかしいのだ
私が昨日感知したのは間違いなく乱藤四郎のものだ

そしてこの本丸の刀についての資料を全て叩き込んでいた私達は違和感を覚えた

いるはずの刀剣男子を一切見かけないのだ

初期刀の山姥切国広もここに配属された政府刀達も…

『…では、もう一つ…頼み…ごとを…』

薬研「なんだ？なんでも頼ってくれ」

『この、本丸の…審神者様に、お合いしたいの…ですが…』

薬研「大将は今調子が悪いんだ。挨拶もなくてすまないな」

『…なぜ？』

薬研「…え？」

『……本丸、は霊力で…満たされ…てて、体調不良なんて…すぐ、治る。つまり…原因は、霊力の…使いすぎ

挨拶も…できなくなる…ぐらい、一体何に…霊力を、使った…の……？』

その言葉に、薬研藤四郎の顔がサーッと青ざめていくのを見逃しはしなかった

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