付喪神からのSOS ページ2
♢
Aside
ただのしがない下っ端役人だった
上司に言われた通りの雑務をこなし、時には仕事のミスを押し付けられたり、私の成果を奪われた
『クソッ、結局政府なんてクソだ……!』
そばにある栄養剤を雑に口に放り込み、嗚呼今日も家に帰れなかった…なんて考える
『HAHAw!!“今日“じゃなくて、“昨日“だったか!!!』
※現在深夜1時
透「大丈夫か?また何か押し付けられたか?」
コイツは
分家ではあるが縁家の親戚…まぁ私の護衛としてこっそりそばにいる。
『はぁー⋯、前に任されたプロジェクトの提案書…2日徹夜したのに奪われちゃって
頑張ったのに激務は続くし…』
透「お前もつくづく可哀想だよな」
『うるさい』
___ズキッ
と急に頭が痛くなる
『また警告か』
頭が痛くなるのは誰かが現世へ無理やり出ようとしている証拠
『全く誰だこんな時間に…1時だぞ??
ったく、ちゃんとこんのすけを通せよな』
目を瞑り神経を研ぎ澄まし、何処で誰が現世への道をこじ開けようとしているのかを確認する
『本丸No.XXXX…乱藤四郎』
随分と離れた場所にある本丸だな
離れた場所に本丸を置く審神者は少ない
理由は様々だが、1番は妖術が使えるとは言ってもこんのすけに政府と連絡を取らせる時近い方が楽だから
もし…わざとこういう場所に本丸を置いているとしたら、それって__
『何か隠したい事があったり…?』
透「何が?」
『こんな時間に刀剣男士が無理矢理現世と繋がろうとする…ルール違反で処罰されるかもなのに?
それほどの理由か、余程の馬鹿か…
もしくは____…
監査に来て気づいて欲しいことがあるとか?』
透「成程、直ぐに監査の手配をしよう」
こういう時、私の考えを理解してくれるヤツがいるのは助かる
『クソ上司じゃなくて上層部頼んでね
“能力“を使わないといけないかもしれないから縁家として私と透の2人で行こう』
透「げっ…仕事増えるじゃねぇか」
『ごめんごめん!今度ご飯奢るよ』
♢
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シノン | 作成日時:2024年3月23日 21時