身代わり審神者の本丸修正奇譚 (ページ5)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:1,508 hit

3話ページ5

『ごめん長義』

長義「全くだよ…」

ただ今絶賛反省中のAです。何故か？
それはね、何も考えず“こんのすけは味方だ“と信じきってたからだよ

『まさか騙されてたなんて…。というか！あの時の物言い的に長義分かってたんでしょ！教えてよ！！』

長義「気づかない君が悪い」

悪びれもせずそう言う長義。

あ、そういえばまだ今の状況を説明してなかったよね！
広間について多数の刀剣男士に刀を向けられてるぞ！ちなみに長義も捕まってる。おい護衛！((
今は広間の奥に座ってる古参…？の刀達が話し合い中なので長義とくだらない話をしている。

『私が死んだら長義の事呪ってやる〜！』

長義「へぇ、どうやって？」

余裕の笑みを浮かべ煽る様な瞳で私を見る長義。いやまぁ実際方法なんてないんだけど。

『こう…なんか、………どうやるんだろ？』

長義「呪う相手にそれ聞くか？」

「…ねぇ、そんな話してていいの？」

何気にこの本丸の刀剣男士に初めて声をかけられた気がする。なんて思って呆けている私を後目にその刀剣男士は話を続ける。

「刀であるアンタはともかく審神者は死ぬかもしれないわけだけど」

『まぁ最悪死んでもいいからさ。それにどうせ死ぬなら最後くらい好きな事してたいじゃん？』

私はそう笑顔で言ってみせた。

その笑顔と似合わない言葉に周りの刀を向けていた刀剣男士も狼狽え、奥で話し合いをしていた刀剣男士でさえこちらを振り返った。長義は初対面で「死んでもいい」と言った事があるからか呆れるだけだ。
まぁ狼狽えるのもわかる。

この時の私は自分でもわかるくらいの満面の笑みだった。