身代わり審神者の本丸修正奇譚 (ページ4)

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2話ページ4

『ねぇ長義』

長義「なんだい？」

『本丸って全部“こう“なの？』

なんかドス黒いオーラ出てるし、血が飛び散ってるし、地面荒れ果ててるし。

長義「ブラック本丸ならだいたいこんなものだよ。気にしなくていい」

『いや、気にしないのむりすぎない？』

長義「そのうち掃除するさ、君が」

『長義も手伝ってね』

長義「…………」

せめて何か返事して欲しい。無視がいちばん辛い。

長義「そろそろ本丸内に入ったらどうだい？ここまで来て帰るなんてことはないだろう？」

『当たり前。ぁ、でも前歩いてくれると嬉しいな』

長義「ほら、早く入って」

雑に私の背中を押して無理やり本丸内に放り込む長義。さては悪魔だな？

「お待ちしておりました、審神者様！」

長義「君がこの本丸のこんのすけか」

長義が問うと頷く管狐のこんのすけ。役人さんの説明があったので分かってはいたが、やっぱり狐が喋ってるって不思議な感覚だな…

こん「広間に刀剣男士様方が集まっておられますゆえ、まずは御挨拶に行きましょう」

『わかりました！』

長義「君はもう少し相手を疑った方がいいと思うけど…」

『…どいう意味、ソレ』

長義「そのままの意味だよ」

長義の言うことは少し難しい。私には理解できない様な事をいつも考えながらすごしてるんだろうな、なんて…。