4話 ページ5
「逃がすかよッ!」
いつの間にか傍に落ちていた短刀を手に取り今度は至近距離まで近づいて振りかぶってくる。
こ「審神者様ッ!!」
『ッ!!……よっ⋯と⋯!!』
「⋯なッ!?」
父さんは元自衛隊で母さんは現役の警察官。オマケに長男は弁護士、次男は剣道世界大会準優勝で長女は医者。
もちろん自衛の方法も教わっているし、刃物を持った輩への対処法も知っていれば医学知識も多少はある。
そして興味本位で母から習った太刀取りの仕方⋯。
『⋯⋯母さん、ありがとう。』
絶対将来使わないと思ったけど、役に立ったよ。
『さて、短刀は貰ったで。』
何のためにこんな事をしたんだ。
そしてここは何処だ。
そう聞こうとしたのに──⋯。
「⋯負けちまったんだ。夜伽でも何でも罰は受けよう。だが頼む、兄弟達には手を出さないでくれ⋯!」
よ、ヨトギ⋯?
『⋯ッは??』
突然ぶっ込まれた言葉に顔が熱くなる。
何て事言うんだこの餓鬼は⋯。
『しないから!!そんな事しないから!!
私はただ家に帰りたいだけ!帰り方さえ教えてくれたら直ぐにでもここを出るから!!』
こ「なっ、それはダメです審神者様!」
『いやそれアンタが決める事やないし、てか審神者審神者煩いねん!何やそれ!』
「⋯⋯どういう事だ。」
そんな声がして先程の男の子の方へもう一度顔を向ける。
「此処が何処かも知らない。審神者の存在すら知らないのか?…アンタ一体⋯何者なんだ?」
⋯いや、それ私のセリフっす⋯!!
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まだ扱いになれてなくて、3話の次に12話が公開されていました💦
報告してくれた方ありがとうございます!!🙇🏻♀️՞
またこの様なミスがあるかもしれませんが、その時は教えていただけると嬉しいです⋯!!
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作者名:シノン | 作成日時:2024年1月22日 12時