16話 ページ17
「──ろ。」
誰かの声がする。
「起きろ、A。」
私の名前を呼ぶのはいったい⋯?
『⋯ッは!!』
気がつくとさっきまでとは全く別の、私の家でもない和風の部屋。とりあえず布団から出ようと体を動かすと腹部に激痛が走る。
『っう"⋯。』
一度落ち着いて周りを見渡すとそばで小さな子どもと一匹の狐。
『そうだ、私⋯。』
段々と昨日の出来事が蘇ってくる。
私はいつも通り学校へ行って、扉の先は此処…本丸で……、眠っていたら、誰かに刺された。
薬「⋯ん、大将、起きたのか。」
どうやら薬研も起きたみたいだ。それに続いてこんのすけも目を覚ます。
こ「怪我はもう大丈夫ですか?」
『あぁ、大丈夫やで。』
本当は痛いけど、なんならさっき痛んだだけど、心配はかけたくないので黙っておく。
薬「2日も眠ってたんだぜ。」
『マジか⋯。』
こ「怪我が大丈夫なのでしたら⋯。」
『まさか⋯⋯!』
こ「はい!お仕事して頂こうかと。」
『……審神者ってもしかしてブラック?』
薬「まぁ初めは大変だろうな。でも大将なら皆とも直ぐに仲良くなれるさ。」
やば、薬研が癒しすぎる……じゃなくて、私はこんのすけに言われた通りに審神者としての仕事をする事になりました。
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作者名:シノン | 作成日時:2024年1月22日 12時