あ、始めました ....y.hika

-Side Story- ページ7

｢ホントごめん。…俺、帰るわ。｣

｢…最悪！時間内に帰したら、私が悪いみたいじゃん!!｣

｢……やー…｣


店の雰囲気と、その子の香水の匂いで
ものっ凄い 気分が悪い。
さっきまでのお酒のせいもあるんだろうけど。


1m以内に近づくなって言ったのに、隣に座られて
俺は壁ギリギリまで逃げた。



｢ねぇ。キスくらいしないと、お店に怒られちゃう。｣

｢……は？？！いやっ…見えてねぇべ？！｣

｢カメラついてるから。だから、ね？お願いします。｣

｢…………無理。｣

｢いや、私も無理だから!!女の子が怒られてもいいの？八乙女くんって、優しくないんだねー！｣




ちげぇべ？！
そんな問題じゃねぇ…。

拒絶してんのに、どんどん近づいてくるから



｢ごめん！トイレ!!!｣



ダッシュで逃げた。



とりあえず篭って


どうする？
どうすんだよ。
こんなんアイツ知ったら
キレるどころじゃねぇ!!


どうする……



や…薮ーーー!!!!!助けてくれっ (泣)



薮に連絡を取ろうと携帯を探すけど



やべぇ。
あの席に置きっぱなし…。


仕方なく戻ると、まだその子が居て


｢キスしてくんないなら、ジュースで我慢するから。｣


勝手にジュースを頼んでいた。


さっきまでグイグイだったのに、すんなりだな。
不思議に思ったけど
まぁ、ジュースでやり過ごせるなら…。


テーブルに置いてあった携帯を取り上げて

薮にメールを送った。




【緊急事態。応答願います。】

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