あ、始めました ....y.hika

体裁 ページ48

｢Aも、俺と居なきゃ 楽しい事ない…ですよね？｣

｢ツライ事が大きすぎる……。｣

｢……………。｣




もう無理だ。

そう思う。

これから先、こんな不安とか
いろんな不満とか。
山ほど出てきて…。
その度に私も光くんもツラくなる。

顔を向かい合わせると
怒った顔もツライ顔も
全部見えてしまう。


耐えられないよ。


じゃあ……どうすればいい？




｢その大きすぎるツライ事より、もっと大きい楽しい光くんとの思い出がほしぃ。
これからも…。｣


これが私の本音です。

伊野尾くん。ちゃんと言えたよ。





雨は全て流してく。

傘を差さないとびしょ濡れになって嫌いだったけど。

今日の雨は好き。

泣いてるのがバレないから。





｢光くん……｣

｢待って!!まだ待って!!ちゃんと…ちゃんと全部片付けてから。｣




決意が顔に滲み出てる光くん。


その言葉を信じて、2人で家へ戻る。



｢あー…吐き気してきた。｣



うん。私もだよ。



もう終わってるよね？



玄関を開けると笑い声が聞こえる。



｢ここで待ってて。｣


私を玄関の入った所で待たせ、部屋へ入っていった瞬間



｢光っ？！えっ…仕事じゃないのっ？？！｣

｢仕事じゃないし、ここ、俺の家だし、そのベッド俺と彼女のだし。アンタ誰ですか？だし。｣

｢な…なに、お前彼氏いんの？俺っ…帰るわっ｣




急に部屋から飛び出してきた男の人が私にもビックリして、玄関から こけながら出て行く。



光くんとは、似ても似つかない様な男の人。

言い合い→←捨て猫です。拾って下さい。

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