検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:28,845 hit

猫じゃらしを追う猫 ページ46

猫に遊ばれた…。

そう思いたいのに、「好き」って言ってくれた日々が
全部 嘘だなんて思いたくない。




でも


帰ろう。


もう私の帰る場所は


ここじゃないんだ。




一歩ずつ足を動かして、聞きたくない声が遠ざかっていく。






もう少しでエレベーターの扉。
けど、そこから信じられない人が降りてくる。
目を丸くして瞬きも出来ない。


なんで?
だって今…


「光くん…何でここに居るの?」

「は?」

「え…っ。だっ…て。え?」




玄関の方と、光くんを交互に見て
何故かエレベーターにダッシュで乗り込み
開閉ボタンを連打した。



「おっ…ちょっっ!!!A??!」



私の名前を呼ぶ声も、閉まる扉でかき消されていく。



え。
何??!
なんなの?
だって、部屋から聞こえた声。


軽いパニックになりながら、1階についたエレベーターを飛び降り
さっきまで降ってなかったどしゃ降りの外 目掛けて走った。



エントランスを出かけた時
非常階段から降りてきた光くんが後を追いかけてくる。


ヒールだから走りにくいし、雨だし。


すぐ追いつかれて、腕を掴まれた。




「何で逃げんの!!」

「…何で…じゃあ、何で光くんは追いかけてくるの?!」

「………逃げるから。」

「もう、猫じゃらしに振り回される猫じゃないんだから…追いかけなくていいじゃん…。」


私、何言ってんだ…?

捨て猫です。拾って下さい。→←苦しい胸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Pなっつ☆(プロフ) - ちゅたロウさん» ちゅたロウさん→コメントありがとうございます(^^)苦手な方には、ちょっと酷なお話でしょうか(:_;)すみません。。これから、どうなっていくのか見守って頂けたら嬉しいです★宜しくお願いします(*^_^*) (2016年6月12日 15時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅたロウ(プロフ) - おはようございます。更新楽しみにしてます、内容が泣けてくるのが苦手ですが二人とも幸せなればいいなぁと思ってます。頑張ってください (2016年6月12日 7時) (レス) id: 9148f9f612 (このIDを非表示/違反報告)
Pなっつ☆(プロフ) - 涼花さん» 涼花さん→コメントありがとうございます!更新しました!これからも少しずつではあるんですが、頑張って更新していきます★宜しくお願いします(^^) (2016年6月11日 20時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - ハーヤークー更新オ願イシマス!面白イノデ (2016年6月11日 17時) (レス) id: b29b5a34a1 (このIDを非表示/違反報告)
Pなっつ☆(プロフ) - 結羽さん» 結羽さん→いえいえ!全然違いますよ!指摘して頂かなきゃ気付かなかったので(^^)それとは関係なく、少し停止してしまうかもって報告でした^^;通勤の時にまで覗いてくれてるんですねっ!!早く更新出来るように頑張ります★いつもコメントありがとうございますっ!! (2016年6月10日 8時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Pなっつ★ | 作成日時:2016年6月9日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。