あ、始めました ....y.hika

俺んち来なよ ページ22

ひとしきり泣いて、もう涙が出ないくらい泣いて。
それでも黙ったまま待ってくれた2人。


引っ付けたオデコを静かに離し笑顔を見せた。



｢ごめんっ。ありがとう。｣


そう言って、地面に落としたカバンを持つと
心配そうに話しかけてくる。



薮 ｢光と何かあったの？｣

伊 ｢…言えない事？｣

｢ううん…。言えないとゆうか…。うん。｣



大きく息を吸った。



｢嫌われ…ちゃったみたい。｣

薮 ｢…え………。｣

伊 ｢は…？｣

｢何か…悪い事したかなーって考えたけど。自分では分からないや。(笑)｣

薮 ｢え。え？！…光がそう言ったの？｣

｢うん…。でもさ…わざわざ女の子連れてこなくてもいいよねー…キツイよ。｣

薮 ｢…ひ、光に電話…｣

伊 ｢…待って!!とりあえず、様子見ない？｣



何を言い出すんだ？
何の様子を見るの？



伊 ｢だってさ、おかしくない？なら何で俺らにこんなメール送ってくるの？｣

薮 ｢確かに…。うん。おかしい。｣

伊 ｢何かあるんだよ。絶対!｣




今日の伊野尾くんも おかしい。
だって、頼もしすぎる。
いつもヘラヘラ笑ってるイメージしかないのに。



薮 ｢Aちゃん、俺らさり気なく 時間かけて探ってみるからさ。｣

｢…う、うん。それまで…私、ホテルにでも泊まるね。｣

伊 ｢え？！家、出てきたの？！｣

薮 ｢…どーなってんの。一体。｣




しばらく沈黙が続くと、伊野尾くんがとんでもない事を言い出した。




伊 ｢Aちゃん、俺んち来なよ!!｣

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