抱き着く悪魔 ページ20
「これでいい?」
ねぇ。誰に言ってるの?
恐る恐る顔を上げると、背を向ける光くんの後ろから
女の子が歩み寄った。
光くんの細い体へ腕を回し
「これでいいー♡」
もう大混乱でフリーズする私を見て悪魔みたいに怪しく笑ってる。
この時、私の中で何かが壊れる音がしたんだ。
ここに……居たくない…。
早く部屋を出なきゃ、死んでしまう。
「Aっ!!」
名前、呼ばないで。
何で?出てけって言ったり、引き止めようとしたり。
ドアの取っ手に手をかけたまま、振り向きたくもなくて、光くんの顔すら見たくない。
「猫じゃらしも…いつかは枯れちゃうから。
仕方ないと思うよ…。でも。でもさ…」
こんな形で、新しい猫じゃらし採ってくるなんて。
思わなかったよ。
カバン一つ持って、家を飛び出たけど
台風の風は生暖かくて、気持ちが悪い。
そんな中、空っぽになってしまった私は
宛もなく歩いた。
今日の朝、ううん。
つい何時間前までは笑ってたじゃん。
わけわかんないよ。
131人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Pなっつ☆(プロフ) - ちゅたロウさん» ちゅたロウさん→コメントありがとうございます(^^)苦手な方には、ちょっと酷なお話でしょうか(:_;)すみません。。これから、どうなっていくのか見守って頂けたら嬉しいです★宜しくお願いします(*^_^*) (2016年6月12日 15時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅたロウ(プロフ) - おはようございます。更新楽しみにしてます、内容が泣けてくるのが苦手ですが二人とも幸せなればいいなぁと思ってます。頑張ってください (2016年6月12日 7時) (レス) id: 9148f9f612 (このIDを非表示/違反報告)
Pなっつ☆(プロフ) - 涼花さん» 涼花さん→コメントありがとうございます!更新しました!これからも少しずつではあるんですが、頑張って更新していきます★宜しくお願いします(^^) (2016年6月11日 20時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - ハーヤークー更新オ願イシマス!面白イノデ (2016年6月11日 17時) (レス) id: b29b5a34a1 (このIDを非表示/違反報告)
Pなっつ☆(プロフ) - 結羽さん» 結羽さん→いえいえ!全然違いますよ!指摘して頂かなきゃ気付かなかったので(^^)それとは関係なく、少し停止してしまうかもって報告でした^^;通勤の時にまで覗いてくれてるんですねっ!!早く更新出来るように頑張ります★いつもコメントありがとうございますっ!! (2016年6月10日 8時) (レス) id: d15f35ac00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Pなっつ★ | 作成日時:2016年6月9日 3時