十一節 ページ33
瓜生「死ぬほどカッコ悪いとこ見せたな、…Aにまで助けてもらったし」
向坂「いや、カッコつけてるヤツよりかはカッコいいんじゃね？」
向坂「……一つ、気になることがあんだけど。何で、俺を選んでくれたの？」
自分たちから少し遠くにいる九条里奈にそう問いかけた向坂俊二。
その返答は意外なものだった。
九条「夜道で人を襲.う片棒を担ぐぐらいですから。一番瓜生君のことを思っている人と考えました。」
気づいてたんだという少し驚いた顔を見せながら
向坂「ありがとう」
感謝を述べた。
瓜生「先生のおかげで言いたいこと言えたよ」
九条「いりません」
すると理解するには難しい言葉が聞こえた。
九条「そんないっときの感傷に浸るお礼などいらないと言いました。そんなことよりあなた方にはすべきことがあるはずです」
＿＿＿＿＿＿
次の日、咲倉Aは瓜生陽介に呼び出されていた。
瓜生「昨日はありがとう、怒鳴って悪かった」
心境の変化にきっかけがあったのかは分からないがしっかりと頭を下げて謝ってきた。
その事に疑問を浮かべるのは間違いなく咲倉Aで、何故謝られているのかが分からない。とでも言いたそうな顔をしている
「別にお礼とか、謝ってとかそういうためにやってる訳じゃないし…全部自分の為だから」
瓜生「そっか……A、俺はいい大学行って、いい会社入って、お前らのこと見下してやる。絶対に」
「陽介ならホントにできそうだね、もしそうなってたら高い寿司でも奢ってもらおうかな」
その咲倉Aの言葉に瓜生陽介はしっかりと頷いて笑って見せた。もう今までの瓜生陽介とは違い、いきいきしている感じが体全体から伝わってくる。
瓜生「おう！任せろ！」
親指を立て笑うと、他の人に用事があるのか話に区切りをつけて急いでどこかに行ってしまった。
「あーぁ。宛が外れたのかなぁ」
そう言う咲倉Aに彼は多分一生気づかないだろう。
ただ、一人を除いて。
「…こんなとこで何やってるの」
＿＿＿＿＿＿
瓜生陽介は、あの後教室で待っててもらった向坂俊二と共に玄関付近のあいたスペースにやってきた。
そこには案の定一人で誰かを待つ鵜久森叶の姿がある。
瓜生「待ってても誰も来ねぇぞ」
向坂「今朝、SNSのグループでお前かわすために、裏口から帰るように全員にお達しがでてたから」
話しかけられたことに少し驚きながらもそう言う二人に鵜久森叶は、顔を俯かせ小さな声で返した。
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
