七節 ページ29
その日の放課後。
世間では一般的に夜と言われる頃、咲倉Aは、とある所にきていた。
咲倉Aの目に映るのは古くなったアパート、の一室の前。とは言っても玄関の前のこと。
上を見上げればボロい塗装の剥がれた天井に今にも切れそうな蛍光灯。
生活感のあるちょっとした私物が玄関の外に置いてある事から考えると人がいることは間違いないのだけれど、正直ここに瓜生陽介がいるかもなんてことは最早この男の少ない可能性である。
いたらラッキー、いなかったらアンラッキー。
この家の主からしたらただの不審者だ。全然笑えない。
何もかも賭けで来た彼に、正解を確かめる方法はこの扉を開けること。
とは言うものの、先程からバカみたい中から瓜生陽介と九条里奈、そして向坂俊二の声が中から聞こえてくる。
という事で咲倉Aは、中の確認をする間もなくまんまと瓜生陽介の家を只の勘というもので引き当てた。
この扉を開ければ多分瓜生陽介はまたもやキレるだろう。
同情される気など全くもってないアイツのことだから金なんて渡したらなんと言うか。そう考えていたものの物は試しと何の前触れもなく瓜生陽介の家の扉を開けてしまった。
開けてしまったものは仕方がない。
瓜生陽介本人、そして彼と話している向坂俊二とそれを聞いている九条里奈そして、瓜生陽介の母親梓はそんな前触れもなくやってきた咲倉Aに目を見開いていた。
瓜生「は、なん…で、お前まで…」
向坂「え？？」
九条「咲倉君…」
流石の九条里奈もこの予想外は驚愕したようだった。
事の現状を把握した瓜生陽介は直ぐさま咲倉Aに向けて声を荒げた。
瓜生「何しに来たんだよ！ホントに！」
声を荒げた瓜生陽介に構わず咲倉Aは本人に茶封筒を押し付け、又もや荒げるその声をよそに瓜生陽介の家を出た。
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
