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142 - Hokuto - ページ44

「あ、涼太さん?」



涼「そろそろ?」



「はい、でもまだ樹待ちです」



涼「そっかそっか、頑張れよ
北人なら大丈夫だから」



「ありがとうございます!
また、終わったら連絡します」



涼太さんにはこの立ち入り禁止コーナーを作ってもらった、俺はそこまでしてもらわなくても良かったけど、"雰囲気作りは大事だろ"って言われて

これが雰囲気作りに繋がるか?と思ったけど、たぶん二人きりの空間を作ってくれたんだろうな

だから尊敬する涼太さんのご好意を断るわけにはいかない



にしても、樹おっそいなぁ
てか寒いし



Aにあげるココアを1本買ってそれで温まってたところでやっと



樹「あ、すいません遅れました」



「あ〜やっときた、樹」



樹「いやぁ、告白してきたんですよ」



「はぁ!?」



樹「あ、ちゃんと振られたんで、大丈夫です」



「なんだ、良かった〜」



樹「Aが俺のこと好きなわけないじゃないですか、この前まで北人さんのことで泣いてたのに」



「え、泣いたの?」



言ってしまったみたいな顔をしてる樹



「なんで泣いてた?」



樹「それはAから聞いてください、
とりあえず早く行ってあげてください
寒いし、早く抱きしめてあげてください」



「う、うん、なんか緊張してきた」



樹「なに今更緊張してるんすか、ほら早く」



「年下のくせに、生意気な言い方だな」



樹「グチグチ言わないで、Aが俺を心配してこっち来ちゃいますから」



「わ、分かったよ、じゃあ行ってくる」



樹「はい、頑張ってください」




.




Aの元へ歩いて、あと数メートルで触れれる距離
夜空を見上げる後ろ姿だけでも愛おしいって思える





ゆっくりと歩みを進めて近づく
どうやって驚かせようか

あ、ココア
これを頬につけるか







ピタっ




樹だと思ったのか、ペットボトルを掴んで



A「あ、いっちゃん遅いよ今でん···わ」



そう言って振り返ったAは笑顔の俺と目が合う
なんで俺がここにいるか分かってないようなAは素っ頓狂な顔をしてフリーズしている



A「なん、で···」



あぁ可愛い、こんな顔ですら可愛いって思う自分は相当重症だな

今すぐ抱きしめたいと思った瞬間に自分でも驚く程に体が勝手に動き、Aは俺の腕の中



ボトッ



Aのスマホが落ちたけどそんなの気にならない



「待たせてごめん、」



Aのすすり泣く声が聞こえ、更に強く抱きしめる

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flowers(プロフ) - ましゅさん» うわぁありがとうございます!ちょっと認められ方は予想とは違ったかな?と思います(笑)けど、最後まで更新頑張ります(^^) (2019年10月27日 22時) (レス) id: a66ef0650c (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - いつも更新楽しみにしてます!!ついに北人君…!主人公ちゃんのお父さんに認められることを祈ってます!がんばれーー! (2019年10月26日 23時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:milk tea | 作成日時:2019年10月10日 8時

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