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「うん!あとかっこよかった!!警察官みたいで!」
北「いやいや俺は正真正銘の警察官だよ」
また胸ポケットからスっと警察手帳を出す
「うわ!これこれすっごいかっこいいこれ」
北「ふふふ笑 そんなに?
てか家に帰ろうよ、俺もう仕事終わったし」
「あ、うん!」
そう促され家に歩き出す
「なんか久しぶりだね、こうやって話すの」
北「そうだね、ずっと事件続いてたからなあ」
「そうなんだ、
警察官って夏休みとかはないんだよね」
北「まぁね笑 そういえばAちゃんもあの3人と地元帰るの?」
「うん、帰るよ!」
北「どんくらいの期間帰るの?」
「夏休み中ずっとだから2ヶ月くらいかな!」
北「え!そんなにいないの?!」
「うん!ここにいてもすることないし、笑」
北「え、寂しいな」ボソッ
独り言のようにつぶやいたのかもしれないけど私にはちゃんと聞こえてた
「え?寂しいの????笑」
北「うん、寂しい、ちょっとは宮崎いてよ
俺がいろんなとこ連れてくからさ」
からかったつもりで言ったのに、逆に開き直られた
でも寂しいって言われて嬉しいって思ってる
冗談だって分かってるけどやっぱり、嬉しい
「え〜ほんとに〜?電話かかってこない?」
北「え、あ、ごめん、やっぱ気にする?」
ちょっと軽い気持ちで言った言葉は本気で受け取られてしまった
「い、いやそんな」
北「そうだよね、やっぱそうだよね 俺、」
北人くんの顔が曇った
なんか私にとって嫌なことを言われるかもしれないという女の勘が働いて、北人くんの言葉を遮ってしまった
「う、ううん!全然大丈夫だよ!連れてってよいろんなとこ」
北「ほんとにいいの?俺いつかかってくるかわかんないし、」
「いいよ!てか北人くんが誘ってきたんじゃん〜笑」
北「そ、そうだね、よしじゃあプランを立てるから、予定空けといてよ」
「わかった!あ、9月がいいかな」
北「おっけい!楽しみに待ってて」
「うん!」
話が終わった時にちょうどよく自分たちの家の前につき、ばいばいと別れる
今さっきの曇った顔、
忘れられない、本当は、これ以上今は深く考えてはいけない気がする
また謎の女の勘が働く
よし、夏休み満喫するか、
この約束が果たされて、すぐ 私たちのこれからの運命が変わるとは誰も予想できなかった
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作者名:milk tea | 作成日時:2019年7月31日 0時