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No.8 ページ9

神威side





神夜が寝静まった頃、俺と阿伏兎は部屋に向い合わせで座っていた。





「行かせてやりゃぁいいじゃねぇか」


「ダメ」


「なんで?」





...そういえばなんでだろうか?
別に神夜を娘だからと言って縛る理由は無いはずだ。
そういえば、神夜が来てからはずいぶんおかしい。だって、今までは飽きたら放り投げてきた。その「飽き」が来るのはだいたい1ヶ月位なのに、気づいたら五ヶ月はたっている。





「...まぁ、なんにせよいい機会じゃねえの?」


「...」






*





「俺達夜兎がどういう種族かわからせるための...」





俺は阿伏兎の言葉を頷いた。




*





神夜side





「え?行っていいの?パパン」


「ああ。いい気かいだから、社会勉強してきて。...あと、おつかいもよろしく。」


「うん!!パパン!!ありがとう!!大好きだぁ!!」





ウチは勢いのままパパンに飛び付き抱きついた。パパンは「ハイハイ」と言いながら頭をポンポンしてくれた。





*





阿伏兎side





「ったく。いい加減認めりゃいいのに...」





廊下で見えたのは神夜が団長に抱きついている姿。





神夜が来て5ヶ月。
最初の方はすぐ飽きるだろうと思っていたが団長も珍しく飽きずに、それどころか父親でさえやっている。


端から見たら本当に仲のいい親子。


今回団長が反対したのは神夜が心配だったからだろう。
なんてたって俺達は夜兎だから。
簡単に力を入れれば人なんてすぐ壊しちまう存在。人間はそういう脅威には鋭い生き物で、もしもそこに神夜が遭遇して傷ついたりしたら父親として耐えられないと思ったのだろう。


本人は気づいてないがそういう考えだと思う。





「...いつの間にか俺も団長も絆されてんな」





俺は来た道を翻し帰っていった。

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ロハ(プロフ) - すみません。ご指摘ありがとうございます。これから直してきます。 (2019年7月6日 19時) (レス) id: 1455ac74bc (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 8話め いい気かいの所漢字間違えてますよ。いい機会ですよ。 (2019年7月6日 19時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)
ロハ(プロフ) - すみません。ご指摘ありがとうございます (2019年6月8日 19時) (レス) id: 1455ac74bc (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月8日 19時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぃ | 作成日時:2019年6月8日 18時

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