神威には隠し子がいた？！

No.１７ ページ17

「パパーン！ただいマーントヒヒ！」
「おかえり。神夜」





地球から帰還した神夜はまず神威のもとへと抱きついた。
お土産である柏餅に団子は先に阿伏兎へと届けた。





「・・・ところでその肩にのってるのはナニ？」
「海月(チコ)だよ？」
「どこで拾ってきたの？」
「地球！」





神夜を追いかけてきた阿伏兎は拾った梟の海月(チコ)を見て"あーあ"と呟いている。"親も親なら子も子だな"とまさしく二人にお似合いな言葉をつぶやいた。





「なんで拾ってきたの？」
「ウチについてきたからん？」
「そう・・・」





神威は珍しく笑顔で眉間シワを伸ばそうと指をやった。だが問題児トップ2の一人神夜はただただニコリと天真爛漫な笑顔を浮かべた。





「阿伏兎ー」
「なんだ？団長」
「阿伏兎を殺っていい」
「八つ当たりすんな！このスットコドッコイ！！」





もれなく阿伏兎は神威の八つ当たり被害にあった。それを知らぬ存ぜぬの神夜は海月(チコ)と名付けられた梟と遊んでいる。





「ちょ！神夜助けて！」
「やーだぴょん」
「なーに可愛こぶってんだ！！」
「・・・パパンママンをもっといじめていいと思うよ！」





天真爛漫な少女は本当に天真爛漫な笑顔で神威に告げるとそれを本気にした神威はますます阿伏兎をボコボコにする。





「ちょ！マジ俺が悪かった！俺が悪かったからやめて？！」
「ママンがんばれー
じゃあ海月(チコ)あっちで遊ぼうか！」
「本当にやめてー！！！」





阿伏兎の声が響いた。

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