19話 ページ19
木兎「なんで？なんで告白なんかされんの？」
知らんがな。
A「か、可愛いから…？」
木兎「俺以外に可愛いなんて思わせないで」
いや難しいわ！どうしろってんだ。
A「努力する…」
木兎「あ！やべぇ、俺職員室行かなきゃ！ついてくる？？？」
いつも通りに戻った
A「うん、行く。」
A「木兎部活はどう？」
木兎「楽しい！みんな自主練にも付き合ってくれるし、強豪だから練習試合も多いんだぞ」
A「そっか、よかったね！」
木兎「…Aは高校ではバレーしないんだな」
A「うん、私はバレー上手いわけでもないし成り行きで入ってただけだから。」
木兎「そうか？Aのトスは打ちやすかったけどな〜」
A「ははっありがと。たまに覗きにいくね。」
木兎「毎日でも良いぞ！むしろマネになれば良いと思ってる！」
A「それは嫌。(キッパリ)」
木兎「なーんでっ！」
マネージャーなんてしたら木兎がやきもち焼くのなんて目に見えてる
A「ほら職員室ついたよ、はい、行ってくる。」
木兎「あ、ホントだ。待ってろよ！」
木兎は
私が言う事を聞くと普段通りに戻る
もし私が木兎の要望に応えなかったら
きっとまた、あの辛くて苦しい顔をする
私は木兎を不安にさせたくないから要望に応えるし
木兎もそれで安心出来るなら
彼の側にいられるなら出来る限り応えてあげたい
木兎「お、ま、た、せ〜！」
A「もう良いの？」
木兎「ノート提出し忘れてただけだから、いこーぜ！」
A「うん。」
クラスは一緒だけど私は帰宅部で一緒にいる時間が中学の頃から大分減った。
昼休みだけでもと思うけど部活仲間とお昼食べに行ってるし邪魔するのも悪いから
こういう少しだけど一緒にいる時間が嬉しかったりするんだよね
木兎「なんか良いことあった？」
A「うぇ？！いや、全然別に！」
顔に出てた！？
木兎「……もしかして、山本くん関係あったりしたりする？」
A「え？なんで？」
木兎「告白されてそんなに嬉しかったかよ？山本くんだから？好きなの？」
あれ？これは、何か勘違いしてるぜ坊や？
A「まってまって、違うから。」
全く、ストレートに言わなきゃ伝わらないし
何より拗れる
本当面倒くさいやつ
A「…私が嬉しそうにしてるのは、木兎と一緒にいれる事に対してだよ。」
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作者名：M子 | 作成日時：2020年2月27日 13時
