男装系頭領は義兄弟の力になりたい！〈京都編〉 (ページ45)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,375 hit

第弐拾漆章：『百鬼纏う御業』ページ45

目線：NO

鞍馬山の大天狗の話を聞いた牛鬼が急いでリクオたちがいる小屋へ駆けつけると其処には＿＿

牛鬼「………」

襲われた形跡がある小屋に倒れている鞍馬山の天狗たち、リクオが立っていた

牛鬼「リクオ。お前…」

夜リクオ「牛鬼。コレが“業”か？」

牛鬼「………」((ｿﾞｸｯ

リクオは牛鬼に刀を向けて問い、牛鬼はリクオに畏を感じ取った

鴆「おい、早くしな！お前ら！！」

牛鬼「！」

鴆「コイツら、解毒が必要だぜ。毒羽根か？どーなってんだよ。こりゃ…」

先程までその場にはいなかったのだが煙の中から突如として鴆が現れて、煙に噎せながら鞍馬山の天狗たちを診察していた

(父「オレは総大将の為に力になれた」)

(父「お前も百鬼夜行の為に翼を広げるのだぞ＿＿」)

(父「だが、絶対に無理はするなよ？！絶対にだからな＿＿？！！」)

鴆(こういう…ことかよ。親父…)

鴆は父がまだ健在だった時に言われたことを思い出していた

鴆「………」

鴆(……周りから舐められちまうかもしれねえが、俺も変わらねぇといけねぇな)

鴆「……リクオ。後でお前に話したいことがあんだ」

夜リクオ「今じゃ駄目なのか？」

鴆「嗚呼」

夜リクオ「………分かった。落ち着いたら聞いてやるよ」

鴆「ありがとな。リクオ」((ﾆｺｯ

夜リクオ「お、おう…////」

牛鬼「………」((ﾌｯ…

鴆の決意を察した牛鬼は我が子を見守るような眼差しで見守っていた＿＿