男装系頭領は義兄弟の力になりたい！〈京都編〉 (ページ39)

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目線：唯

リクオ「鴆…くん？」

鴆「ん？気がついたみてぇだな。まずはじっとしてな」

鴆「お前の身体って凄えなぁ…。なんでこんな丈夫なんだよ？」

本当に羨ましい限りだぜ

とてて…と音をたてながら薬壷が俺の方に近寄って来てくれた

小さい妖怪とか小さい動物が自分の所に寄って来るのとか可愛いと思わないか？

『スッ…ぬりぬり…』

俺は薬壺に入っている塗り薬をリクオの膝に塗る

リクオ「＿＿確かにそう言えば…」

鴆「俺の出番が無くなっちまったわ…。おーい」

俺が呼ぶと竹壺もとてて…と音をたてながら俺の方へに近寄ってくれた

ウチの部下、可愛い…ｯ！！！(確信)

俺は竹壺に入っている包帯を取り出す

リクオ「鴆くん…。なんで此処に？」

鴆「あ゛？」

あ！ヤッべ…。思ったよりいつもより低い声が出ちまった

『シュルシュル…』

鴆「俺とお前は盃を交わした義兄弟だろうが！鍛えるしても身体直さねーとやってけねぇだろ？」

リクオ「ごめん…。ボクが弱いせいで…。鴆くんや皆に迷惑かけて…」

鴆「………」

『バゴォッ！！！』

馬鹿なことを言っているリクオに思わず、俺は拳を落とす

リクオ「いった…！？何すんだ、鴆くん！！」

鴆「テメェ何言ってんだ！！！クルルゥアアア！！大将だろうがぁ！！？」

鴆「例え、人助けでも敵討ちでもテメェが大将なんだから堂々とやりゃあ良いんだよ！！！」((ﾆｯ

リクオ「鴆くん…」

鴆「まっ！どの道、アイツらが天下をとりゃオレらはきっと全滅だ。気にしねー！！」

……っと、そういえば牛鬼から目覚めたら伝えるように伝言を頼まれてたんだった

鴆「牛鬼の奴、日が昇ったらすぐ来るらしいぜ」

鴆「コレはあくまで俺の考えなんだがよォ。人の姿で修業させるのも何かあるんだと思うぜ？」

リクオ「そ、そうなんだ…？」