男装系頭領は義兄弟の力になりたい！〈京都編〉 (ページ34)

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第弐拾肆章　副題名：『咆哮』ページ34

目線：NO

リクオ(みんな、やられちまったのか＿＿)

リクオは氷麗を支えながら、周囲を見回す

リクオ(ふざけんな…ｯ！！させねぇ…！！！)

毛倡妓「リクオ様…？」

リクオ(させねぇ…ｯ！！！)

淡島「リクオ…」

リクオ(これ以上、オレの百鬼夜行に手ェ出すんじゃねぇ！！！)

リクオは氷麗を寝かせて、刀を持ち土蜘蛛の方へ突っ込む＿＿

首無「リクオ様…ｯ！！！」

毛倡妓「ちょ…！？人間に戻ってない！！？」

毛倡妓はリクオが妖怪から人間に戻っていることに気がつく

竜二「封印だ。此処らは妖気が完全に晴れた」

ゆら「え…！？そんなっ！！！奴良くん…人間の状態で土蜘蛛に突っ込む気！！？無茶やっ！！！」

イタク(リクオ！！テメーの畏は土蜘蛛(ｱｲﾂ)に通用しなかっただろーが！！！)

『ゴオオオオオオッ！！！』

イタク(妖怪の技は恐怖で決まる。コイツが畏れる筈ない…。一人で百鬼夜行を壊滅する男だ＿＿)

イタク「突っ込むな！！リクオ！！！」

イタクがリクオを制止しようとするがリクオが止まる様子はなく、土蜘蛛に一人突っ込んでいく

『ギュアアアアアアッ！！！』

『ザンッ！！！』

土蜘蛛の拳が襲ってきた瞬間＿＿、リクオは刀を大きく振りかぶり土蜘蛛の小指を斬り落とした

土蜘蛛「ム」

『ドバアアアッ』

小指の切断部分から大量の血が噴水のように出血する

首無/毛倡妓「「え…！！？」」

イタク/淡島「「な…っ！！？」」

今まで攻撃が通らなかった土蜘蛛に攻撃が出来たことで周りは驚愕の声をあげた

納豆小僧「リ、リクオ様…ｯ！！！」

妖怪1「斬った…！？土蜘蛛を斬った＿＿ッ！！？」

『ドドドドドドドドド…』

土蜘蛛の小指の切断部分から呪文が流れていた