俺の嫁とかどうすか。

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Aside

｢え！？禁酒？｣

｢そう、俺も一緒にするから｣

朝食中にいきなり、禁酒令を言い渡された。
なんということだ。
たしかに昨日は、記憶吹っ飛ぶくらいに酔っ払った。でも、それだけで....。

二日酔いとショックでさらに頭が痛くなる。

やめてくれよぉ〜〜
大人の楽しみじゃないかぁ〜〜

｢つーか、早く準備しないと遅刻だぞ？｣

｢あ、やべ｣

今年1番の超高速準備をして出勤した。

｢篠山さん！｣

｢なんでしょう｣

あー、はい。いらっしゃいませ。
なんだっけ？新人の子か。
そういえば名前知らないな。

まぁ、その都度名札見ればいいか。

｢この書類のチェックお願いします！｣

それだけ言って新人は席に戻って行った。

受け取った書類の1番上に
大きめの付箋が貼ってあった。

“飲みに行く約束、忘れてませんよね？
俺、楽しみにしてますから！

××居酒屋、19:30から予約してます。

他にも数人誘ったので絶対来てくださいね”

二人っきりじゃないのか。良かった。
それより、この付箋をコピーして
みんなのディスクに配布したらどうなるかな。

なんてことを考えながら仕事をする。

｢Aさん！私、あの新人狙ってるんです！
応援してくださいね！！｣

隣のうるさいのが話しかけてきた。

この女の言う｢応援してください｣とは、直訳すれば、｢あまり馴れ馴れしくするな｣ということだろう。

さすが人気のイケメン新人だ。
私は別に興味無い。

｢この日はキヨとご飯食べれないのかぁ｣

ボソッと呟いて、新人から貰った付箋を
ぐしゃぐしゃっと極限まで丸めた。

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