俺の彼女とかどうすか。

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案の定、気が付くと朝が来ていた。
少し早めに朝ごはんを準備する。

キヨはまだ寝てるだろうし、
先に食べて出勤しよ。

キヨの分の朝ごはんにラップをかけ、朝食を摂る。

｢...いただきます｣

無言の食卓。
元々、朝食の時は必要最低限の会話しかなかったが、まだ1人ではなかった。

1人のご飯ってこんなに味なかったっけ？
キヨは徹夜でも一緒にご飯を食べるようにしてくれていた。

これは、慣れるまで時間がかかりそうだ。

食事を済ませ、食器を洗う。

私の中で、キヨの存在って意外と大きいんだな。

キヨの彼女になる人はきっと幸せだよ。

同居人の私にすら優しくしてくれる。

...これ以上考えたら仕事に支障が出そうだ。

｢....行ってきます｣

冬の寒さが私の傷んだ心にしみた。

＿＿＿＿
キヨside

俺もロマンチストになった。
本人に｢告白する｣だなんて。

俺が絶対に言わない事TOP10くらいには、はいるんじゃないか？

なんて考えながら、徹夜明けの体をベッドに投げ出す。
よほど疲れていたのか、すぐに寝てしまった。


目が覚めたのは昼過ぎ、おやつの時間。

リビングに行くと、Aが作ってくれた朝食が置いてある。

俺はそれを電子レンジにぶち込んだ。

｢いただきます｣

Aは俺に告白されてなんて思うんだろう。俺のことをもう少し、意識してくれれば成功だな。

今日もAのご飯が安定にうまい。

さてと、俺個人の実況も撮らないとな。

食器を洗い、ストックの綾鷹を手に部屋へと戻った。

あ、今日そう言えば打ち合わせだったわ。

以前交換したLINEアプリを開き、
｢今日は用事があるから晩飯いらない｣
とだけ送信した。

あと、この変なスタンプも送っとこ。


たしか、19時からだったな。
最近遅刻気味だったから今日は早めに出るかな。
あー、面倒くさっ！！


俺はスマホを置いて、パソコンに向き直った。

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