雪が宙に舞って。 (ページ5)

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◎

あれから2時間。

岩本くんにマンツーマンで教えて貰ったおかげで、

まだ完璧というには早いかもしれないけど、

音に合うようにはなった。

iw「じゃあ、そろそろ帰ろうか、」

『ありがとうございました。あの、お礼ｯ…』

iw「いいよ、気にすることないって、笑」

『でもｯ…』

iw「じゃあ、今度飲みに行こ。」

『えｯ…あ、はい！』

iw「それで決まりね、笑じゃあ、帰ろうか。」

『あのｯ…1つだけ。1つだけ質問させてください。』

iw「ん？何？」

『岩本くんって好きな人いるんですか？』

iw「好きな人？んー、いないかなぁ、笑」

『そうなんですねｯ…』

iw「でも、気になる人ならいるよ、」

『え、どんな人なんですか？』

iw「優しくて、先輩想いな人なの。」

岩本くんの気になる人は、

やっぱりラウールなのかな。

優しくて、先輩想いとか

ラウールしか当てはまんないし、

iw「そんなこと聞いてどうかしたの？」

『いや、聞きたいなぁって思っただけで、』

iw「ふふｯ、そっか、笑」

やっぱりこの恋、諦めた方がいいのだろうか。