◯７３◯翔 ページ5
◇
そんな事がきっかけで汐音との距離はどんどん縮まって行った。
俺と汐音の噂は華道教室の生徒経由で母さんの耳に届く程で、
『あそこのお家のお嬢さんに失礼が有ってはいけないのよ。あなた本当に分かっているの？』
なんて言葉が母の口から出るほど汐音の家は
この辺りでは有名な由緒正しい家柄らしかった。
また、体があまり強い方では無いという情報まで勝手に耳に入って来た。
“家のしがらみが…”という共通点が有る俺らは物の捉え方がとてもよく似ていて
その辺のクラスメイトよりも話が合う。
そんな事も有ってか、汐音と付き合うようになるまでに時間はそうかからなかった。
何かにつけて俺の高校の校門で待ち伏せする
“明桜女子高のお嬢さん”は当時有名過ぎるくらい目立っていたと思う。
若かったのも有って
そんな事は全然気にならなかったし
寧ろ“俺の彼女”的なおごりもあって、
一つ年上汐音を連れて歩くのが誇らしかった。
快とコウと汐音と俺の４人でよく行動を共にしていて、色んな所に出掛けた。
４人で良い事から悪い事まで色んな遊びをした。
あの頃しか行けない場所って絶対に有るような気がする。
同じ場所に今行ったとしても何も感じない…
例えていうならそんな感じ。
・・・…
気をつけて見てたはずなのに汐音が入退院を繰り返すようになったのは高３の春だった。
ｺﾎｯ…
汐音「今は……二度と戻って来ないもん、」
翔「そんな青白い顔で何言ってんだよ」
汐音「ｺﾎｯ…86400ドルの毎日のプレゼントが無駄になっちゃうよ…、」
翔「花見なんて、また行けるだろ」
汐音「こんなお天気の日の桜を見ないなんて
もったいなくて死んじゃう…」
翔「いいからほら、横んなって……
今は体を休めるのが正しい時間の使い方だろ」
汐音「翔は年下なのに時々お父さんみたいな事を言う…」
翔「父さんでもじいちゃんでも何でもいいけど。快とコウから……これ、」
汐音「わぁ!!桜の…ボディークリーム？」
翔「俺は桜饅頭とかにしとけって言ったんだけど…」
汐音「もー、翔、センス無さすぎ。
これすごくいい香りがするね…
ありがとうって二人に後でメールするね…」
翔「そうして、」
汐音「あ///しょ…」
・・・…
そんな感じで気付けば夏が近づいて
季節が活気に溢れる事と相反して
汐音の体調は全く回復しなかった。
。
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新月(プロフ) - cloverさん» cloverちゃん*.(*^^*)こちらに来てくれて、メッセージ頂けて、そして元気で本当に嬉しいよ:*・。お手紙、胸があたたかくなりました。こんな風にcloverちゃんとお話出来るのも、心がポカポカするのも嵐さんのお蔭…感謝を忘れないで私の場所から応援させてね+..◯ (2014年10月29日 10時) (
レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - てるさん» てるちゃん*.+.(*^^*)お久しぶりです◯.+.来てくれて本当に嬉しいです。.*◯うんうん。ヒロインちゃんと二ノのシーンは私も書きながら切なくて……あの川原のシーンを書きたくてこのお話を書いたというくらい、私には重要なシーンでした.+:それぞれの想いが未来へ…… (2014年10月29日 10時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - nonokarashiさん» これからラストに向かってお話が展開していきます(^^)どうか最後までお付き合い頂けたら何より嬉しいです◯*.:*コメントありがとうございました(*^^*) (2014年10月29日 9時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - nonokarashiさん» nonokarashiさん:.*+こんにちは+*.:嬉しいコメントありがとうございました(*^^*)物語の一言一言にｼﾞｰﾝとして下さったなんて…そんな風に言ってくださると、また頑張ってお話を書き進めようと意欲が沸きます♪嬉しいです◯。* (2014年10月29日 9時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
clover(プロフ) - 新月お姉さんへ.｡*☆『新月のプレイリスト』のコメント欄にお手紙をお送りしました。お時間がある時、覗いて頂けたら嬉しいです。。cloverより。（久しぶりで突然の出現、すみません…） (2014年10月27日 20時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新月
| 作者ホームページ：ttp://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0527001/
作成日時：2014年8月30日 22時
