【実|況|者】成り代わりってまじですか？ (ページ9)

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後悔ページ9

ずっとずっと嫌いだった

褒められてもどうせお世辞だからって素直に受け止めないところも、すぐに自分を卑下にするところも

なんで自分のこと好きにならないのってずっと思ってた

嫌われたらいいのに

そう思ってAがいじめられるように仕向けた

Aは精神的ショックで記憶喪失になった

記憶を失ったAは明るくて、前よりも人に好かれていて、正直どうやって接すればいいか分からない

｢麻里ちゃーん｣

顔面蒼白で話しかけてきたAに驚きつつもどうしたのと聞くと

｢引き出しの中にこんなものが入ってたんだけど...｣

差し出された手紙を見てみると

『僕の想い人へ

前の大人しくて控えめで儚いAを愛しています♡

しかし、いまの元気で明るい、太陽のようなAもとても魅力的です♡

ずっと見てました。僕だけがAの理解者です。』

それに盗撮らしき写真が１枚入っていた

｢気持ち悪い...｣

｢麻里ちゃんしか頼れなくて｣

なんで私を信頼してるの、その言葉を飲み込む

｢なんでキヨたちに言わないの？｣

｢言わない。悪戯かもしれないし、とりあえず話聞いてもらいたかったんだよね｣

へらっと笑顔を浮かべるAにじゃあこれだけは約束してと言う

｢何かあったらすぐ私か、キヨたちに連絡すること｣

｢分かった！優しいんだね｣

優しくなんてない

ただの罪滅ぼし

【後悔】
(ほんとはずっと謝りたかった)
(こんな身勝手で汚くて意地悪な私なんて、優しいわけない)