【実|況|者】成り代わりってまじですか？ (ページ4)

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みんなの視線を独り占めページ4

教室の前に行くまで亀のようなスピードで歩いたため、あと３分で遅刻するのでそろそろ教室入らないといけません助けて

やべぇ心臓がドッキンドッキン言ってる！やだー！

待って、そもそも私、自分の席分かんないじゃん

いやまてまて、この時間ださすがに全員揃ってるよね？ね？

ガラッと教室を開けると騒がしかった教室が一気に静かになった

おぉ〜〜っと、これは辛い！！かなり心にダメージがありますねー！！

それに！誰も座ってない席が３つ！
三分の一の確率か、、、

少しの間うろうろしていると前髪で顔の半分が見えない男子が教室に入ってきた

よしっ、これで二分の一の確信になった！！！

何人かに相変わらず遅せぇなぁと笑われながら彼は真ん中の席に座った

残る席は右端の席と左端の席

どっちだ？？

｢ねぇ、さっきからなにうろちょろしてるの？｣

茶髪のおっとりしてそうな刺のある声で聞いてきた

｢いやぁ、自分の席が分からないんだよねー｣

あははーと苦し紛れに笑うと一人の女子が大声で叫んだ

｢ほら！私A記憶喪失になったって言ったでしょ！｣

知っていたことを誇らしげな女の子に周りもガヤガヤし出す

｢本当に記憶喪失なのかなぁ？｣

｢当たり前じゃない麻里、私のお父さんが担当の医者だから聞いたのよ｣

｢えっ、まじで？！やばっ！！｣

私がそう言った瞬間ほぼ全員が驚いた顔で私を見た

【みんなの視線を独り占め】
(えぇ〜？？無口って聞いてたけどそんなに喋らなかったのー？！)
(相槌ぐらいうってもいいじゃーん！)
(ていうか記憶喪失か疑った子麻里っていうの？！？！)