【実|況|者】成り代わりってまじですか？ (ページ3)

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楽しいのはきっといまだけページ3

｢おはようA！｣

｢おはようレトさん｣

目が覚めても元に戻ってなくて、毎日一緒に登校していたらしいレトさんと学校に行く

｢俺さぁ、不謹慎だけどAの記憶戻らないでいいって思ってる｣

｢Aは誤解のせいで嫌な目あってるから、その記憶なんて忘れたほうがいいでしょ？｣

｢レトさん...鼻詰まってるの？めちゃくちゃ鼻声ですけど！？｣

｢もーー！！いいよもう、鼻声のことは！｣

真面目な話をしたのにと拗ねるレトさんに思わず笑みがこぼれる

｢ねぇレトさん｣

｢なに｣

｢何も知らない、分からないのは怖いことって、私は思うんだよね｣

おそらく私を見ているレトさんのほうを見ず前を向きながら話を続ける

｢だから記憶は戻ってほしい。辛かったかもしれないけど楽しいこともいっぱいあったはずだから｣

わたしが記憶を取り戻すってことは私とAが元の生活に戻ることと一緒だし、Aも私と同じで不安なはずだから

｢そーだね、楽しいこといっぱいあったよ｣

懐かしむように目を細めるレトさんにそうでしょうと満足気に頷く

【楽しいのはきっといまだけ】
(あぁあもう学校ついちゃう〜！！)
(手汗やばいんだけど！！！汗も滴るいい女ってか？！ふざけんな！！)