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葵side
「坂田ってさ、..案外奥手なの?」
講義を終え、坂田と並んで歩く帰り道。ふと、そんなことを聞いてみる
「は..、バカいってんじゃねーよ。俺は、ホストだぞ、女の扱いに慣れてるに決まって__」
「じゃあもうちょっとこっち寄ってよ。..あと、手も繋ぎたい。...」
坂田は明らかに私と間を少しあけて、歩いていて。それと、坂田は勢いづいた時は手をとってくれるが普段は手なんて握ってくれないし私に以前より触れなくなった
「もしかしてもう飽きちゃったとか、?...まァ坂田は、色んな子と接してるしそうなっても無理はな__」
すると坂田は私の手を握って、
「ンな訳ねーだろ、...俺はお前の事、本気で好きだしだから大切にしたい、..けど、どうしていいか分かんなくなるっつーか...」
「でも、私だって言葉だけじゃなくてもっとその...キス、とか。そういうのしたいし、...」
そういうと坂田は分かりやすく顔を赤らめて
「お前っ...それは、その待て。俺の心の準備がまだ出来ねェ、...でもどうしてもしてェなら3分時間くれ。そしたら決心つく__」
「じゃあ、別にしなくていいや。」
3分って...カップラーメンかよ。...坂田が私の言葉に動揺して手を離した好きに、スタスタと歩き始める
「って、おい!!待てよ、お前がしたいって言うから...!!」
後ろからぱたぱたと坂田が私を追う足跡が聞こえる
...まァ今はまだ、別にそこまでの関係までいかなくていい。ゆっくり恋人らしくなれればそれでいいと思う
暑さが抜けはじめ、心地よい風が吹く。..もうすぐ夏が終わる
私は今年の夏、ようやく『女の子』になれた__
end
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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時