偽りの乙女【銀魂】 (ページ23)

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土方side

『なァ、最近桜庭さん可愛くなったよな。』

『いや俺は元々いいなーと思ってたけどな、..告白したらいけっかな、』

『やめとけって、だって桜庭さん最近アイツといるだろ。坂田銀時＿＿＿』

「...だってよ、土方さん。ﾓｸﾞﾓｸﾞ」

総悟と食堂で昼飯を食べていると近くにいた男達がそんな話をしているのが聞こえた

最近、アイツはなんだか少し変わった。服装だったり少し化粧をしていたり..雰囲気がいつもとは違う

そして前よりも坂田といる頻度を見かけるのが多くなった

「土方さん、アンタいいの？..このままだと取られやすぜ」

「取られるってなんだよ、..別にアイツらがどうなろうが俺には関係ねェ。けど、＿＿」

..正直、葵が心配だ。坂田は女遊びが激しいってので有名だ。周りにはいつも女がいて恐らく付き合ったりもしてるんだろうが、フるのも早い。

そんな奴と葵が一緒にいて大丈夫なんだろうか、

「..もし坂田がアイツのこと泣かせでもしたらその時は許さねェ。」

そういうと総悟は軽くため息をついて

「..アンタそれ、あの子のこと好きなんじゃねーの？」

「あ..？まァな、幼馴染みだしフツーだろ。」

総悟はまたしてもため息をついて

「いや、幼馴染みとかそういうんじゃなくて...ったく、アンタ本当鈍いですねィ。...土方さん、これ見てくだせェよ、今度この辺で夏祭りあるらしいですぜ」

総悟は壁に貼ってあったポスターを指差し、俺にそう言う

「これにあの女誘って一緒に行きなせェ、」

「は...?なんでだよ、？」

飯を食べ終わった総悟は立ち上がり、お盆を持って

「一緒に出掛けたらアンタも気づきやす、あの女がアンタにとって幼馴染みじゃないこと。...じゃあ俺、行くんで」

総悟はそのままお盆を片付け、食堂を出ていった

「(何いってんだアイツ...アイツは幼馴染みだろ、......ただの幼馴染み..だよな、＿＿)」