21 ページ21
葵side
「え、トシ、...どうしたの?」
起き上がって行こうとするとトシに腕を掴まれる。そう聞くも特に返答もなくトシはじっと私を見つめていて
その間近な視線にたえられなくなりふいっと目をそらすと、トシは片手をのばし私の頬に触れる
「そらすな、..__」
トシと目が合う。その瞬間、なにかいつもとは違う空気を察した。するとトシは私の後頭部に手をまわし____
ピンポーン
そんな中、インターホンが鳴るのがきこえ
「あ、出なきゃ...私、行くねトシ。」
「...」
立ち上がり、部屋を出る。...部屋を出たところで、一気に力が抜け...というかトシ、本当なんなの...なんかいつもと違う気が...
トシに触れられた頬がだんだん上気していくのを感じる。
一旦切り替えて、玄関のドアを開けるとそこには坂田。
「よ、...この前はその...なんだ、無理にキスして悪かった。これお詫び、」
そういってなにやら箱を渡す坂田。多分これは最近人気があるっていう有名スイーツ店の箱...!!
「...あれ、なんかお前顔少し赤くね?大丈夫か?」
先程の名残が顔にまだ残ってるのか、坂田にそんなことを言われる。そして坂田は何かに気づいたような顔をし、
「これ、お前の靴じゃねェよな...男物だよな、?ちなみに誰来て__」
「俺だよ、...なんか文句でもあんのか、坂田。」
坂田の言葉を遮り、いつの間にか玄関先まで来てそういうトシ。坂田は少し不服そうな顔を見せ、
「いや、別に......。」
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時