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土方side
葵が用があると行って帰った後、総悟に呆れたような視線を向けられ
「...土方さん、アンタ何か余計な事言ったんじゃねェですかィ。」
「別に..なんも言ってねェよ、......多分、」
..そうは返したものの少し心配な部分もあり、夏祭りから帰ってきた後、葵に電話をかけた。しかし、何回かけ直しても一向に出る様子がなく
「(俺、なんかしたか..?とりあえず明日、アイツと話するか、...)」
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翌日、葵と話をしようとしたが葵の姿が見えない。チャイナに聞くと、
「葵なら風邪ひいて熱出して寝込んでるみたいネ、..今時珍しいアルな。」
...とのこと。アイツが風邪ひくなんて珍しいな...。
そんなことを思いながら歩いていると、どこからか
「おい、お前らうっとうしいんだよ。ついてくんな、」
「えー...なんか坂田、最近ノリ悪くない?」
「もしかして好きな人でも出来たとか〜?だから私達とつるんでくれないの、?」
「あぁ、そういうこった。俺は一途なの、好きな女にしか気向かねーから。」
それは坂田とその周りにいる女達の会話で。別に立ち聞きするつもりはねェし、そのまま行こうと思ったが
「坂田の好きな人ってさ、あれでしょ。あの子...葵ちゃんだっけ?桜庭 葵ちゃん」
葵の名前が聞こえ、足が止まる。その後、坂田が
「...あぁ、そうだよ。好きだよ、アイツのこと」
「え、やっぱり!?あの子、美少年ってかんじだったけど最近女の子っぽくなって可愛いな〜って思ってたんだよね。」
「まァ、あの子になら坂田とられても仕方ないか...あれ。でもあの子、いつも黒髪の人と一緒に__」
すると坂田と目が合い、女達も坂田の視線の先にいる俺に気づく。女達は何か察したのか、すぐにどこかへと行ってしまい坂田と二人だけの空間になってしまった
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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時