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「あ、あのっ..好きです!つきあって下さい!」
「(あー..またか、...)」
目の前にはそう告白する女の子。毎回思うんだけどこれ、私に言ってるんだよね?ワタシに?
軽くため息をついた後、口を開いて
「...あのさ、頑張って告白してくれたみたいだけど...私、女なんだよね。付き合うとかは無理だから、」
「えっ...?」
そういっても彼女はあたかも頭にはてなマークを浮かべてるかのような顔をする。..あーもう..やっぱり分かってなかったか...
すると、先程から茂みに隠れ私達の様子を見てたかと思われる友人の神楽が出てきて
「そういうことアル、..コイツ美男子に見えて実は女ヨ。諦めるヨロシ...それより葵、早く食堂行くアルヨ!_」
そういって私の手を引く神楽。私は呆然と立ち尽くしている彼女に軽く頭を下げ、そのまま神楽と食堂へと向かった
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私は桜庭 葵 (サクラバ アオイ)、現在大学生。銀魂高校を卒業し、この大学に進学。大学に慣れてきた頃だというのに、最近できた悩みと言えば、__
「また告白されてたアルな!モテ期キテるんじゃないアルか、..モグモグ」
「冗談やめて、..私は別にモテたくないし。」
そう、大学に入ってから男と間違えられ告白されることが多々ある訳で。女の子たちに自分が女だと真実を伝えるのが申し訳なくも感じる
隣でモグモグと昼食をとる神楽はそんなことを言う私に、
「男と間違えられたくないならアレよ、スカートはいたりおしゃれすればいいネ。そしたら皆告白なんてしてこないはずヨ、」
「(おしゃれねぇ...確かにそうかもだけど、私には多分無理かな__)」
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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時