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屯所に戻ると、とっつあんが来ていて









「よぉトシ、..どうだ結婚生活は?順調か?」









「別にどうってことねェよ、ところでアンタ。何しに来た?」









「今日はあれだ、お前に伝えなきゃいけねェ事があってな。..お前、あのお嬢ちゃんといて最近何か感じねぇか?」









「例えば..殺意__とかよ、」









は..?なにいってんだとっつあんは、..









「..あのお嬢ちゃんの家はよ、名高い財閥だ。だが最近あそこで闇取り引きが行われてるっつー噂もあってな..攘夷志士の連中に資金やら武器やら与えて加担してる可能性がある」









「あっちがお前とお嬢ちゃんの結婚了承したのは恐らく警察の身内抱き込んで弱味握ろうって魂胆だ、娘に惚れてる男なら警察だとしても娘の家柄壊すようなマネして娘を傷つけねェだろうと..」









とっつあんはタバコを取りだし、くわえ火をつける。天井にのぼる煙を見ながらとっつあんは









「..だからこっちが先にカマかけて、お前から求婚を申し込んだように仕向けた。..あのお嬢ちゃんは取り引きに関与してるか知らねーが、近々あそこに乗り込んでしょっぴく。」









「まァ、もしあっちに勘づかれたりしたらまず始末される対象は手近なお前かもな。十分気を付けろ、...それと事が済んだらあのお嬢ちゃんとは別れろ。お前の結婚は作戦の内にしかすぎねぇものだからな」









「お前はあのお嬢ちゃんに一切想いなんかねぇだろ、だからお嬢ちゃんが傷つくことになっても情なんか持つな。お前はただ警察として仕事をするだけだ、トシ」









..もし、彼女の家が本当に黒だとすれば。俺ら警察に捕まることになるとすれば。









例え彼女は関与してなかったとしても、家をなくし行き場を失う。ましてや俺が別れを告げれば彼女はどうなるか









逆に彼女がそれを知ってて俺にあの振る舞いをしてるのであれば、それは全部彼女の演技...いや、彼女が嘘の好意を俺に向けてるとは思えない。彼女は至って純粋..そう思いたい部分がある









けど、どことなく彼女の微笑みは何か違和感を感じさせるものでもあった。もしかしたら彼女は全てを知って__

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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
- もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時

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