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＿＿
帰宅後。そういえば前からひとつ、俺は彼女に聞きたいことがあった
「お前..何で俺との結婚受けたんだ？」
彼女と会ったのはあの場が初めてだ。それなのに彼女がそこまで俺に好意を見せる理由がわからない
「...十四郎さんは覚えてないかもしれませんが、私は貴方に助けてもらった恩があります。私は、その時から貴方の事を想ってました」
..ってことは初対面じゃなくどこかで会ってるのか？全然覚えてねぇ...
そんな事を思う俺を見て、彼女は軽く笑って
「覚えてなくても無理はないです、あの頃と見た目が随分変わったので...実は数ヶ月前に私、貴方に補導されまして、」
「補導？お前がか、..?」
「はい、今は茶髪の地毛ですが以前は髪を赤く染めてピアスやらタトゥーやらいれていた不良娘です...あの時は少々グレてましてね」
「(少々、つーか結構グレてんじゃねぇか...)」
「色々な事に対してストレスがたまって、周りに撒き散らして毎日喧嘩ばかりしてました。..けど、そんなどうしようもない私を止めてくれたのが貴方です」
「今は改心してこの通りです、..本当にありがとうございます」
今の見た目からは想像出来ない、まさか不良娘だったとはな...よくわからねェがそれがあってコイツは俺を好いてると、...
「..けどよ、お前が俺を想ってたとしてもだ。お前はまだ若い、俺みたいな野郎と結ばれてどうする。結婚ってのは以前よりお前の自由とられることになるんだぞ、..お前はまだ若いなりに楽しまなきゃいけねぇことたくさんある＿＿」
「私には、自由なんて元々ないので」
俺の言葉を遮るようにして言ったその言葉は、いつもの彼女が発する言葉とは違って冷たいものだった
けど、彼女はいつものように微笑んで
「そろそろご飯にしましょうか、..私準備しますね」
そういって彼女はその場を立ち去ってしまった
「(なんだアイツ..、何かまずいことでも聞いたか、俺...？)」
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (
レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｼｵﾝ | 作成日時：2019年6月8日 22時
