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そして翌日、
「お、土方クン。また会ったね、..モグモグ」
仕事の休憩がてら、団子屋に向かうとそこにはまたしても万事屋が。なんでこうもあっちまうんだコイツと、...
そう思いながらも、引き返すつもりはないので野郎と隙間を空け腰を掛ける
「...今日はアイツと一緒じゃねェんだな、」
「アイツ..?あぁ、梓のことか?..アイツなら今日は神楽とどっか出掛けた。なに土方クン、もしかしてアイツに会いたかった?」
「そんなんじゃねェよ、ただ聞いてみただけだ。...」
そういって出された団子にいつもようにマヨをかけ頬張る。すると万事屋は俺に、
「アイツはお前に会いたそうだったけどな、...アイツ、本当お前の事好きすぎて意味わかんねーよ。お前と会った後、決まってアイツ機嫌いいし俺に『十四郎さん今日もかっこいいですね』とか言ってくるわ...俺、なんて返せばいんだよ」
「お前みたいな奴のどこがいいんだかねェ...絶対俺の方がいいだろ、」
ため息をついたかと思えば、またしても団子を手に取り頬張る万事屋。
「あれ...っていうか、土方クン顔赤くね?ひょっとして照れてる?鬼の副長ともあろう人が?」
「っ、..違ェよ、少し暑いだけだ。」
「いや、今日全然暑くないけど。涼しいけど」
なんというか...彼女はまだ俺を想ってくれている、とうのは分かってた..というか彼女に言われはしたことだが、
改めてそれを実感するとなんだかな...調子狂う、っつーか
「お前、ちゃんとアイツにこたえてやったら?...そうでもしねぇとアイツ、次に進まないだろ。彼女の人生、こたえを出さないお前のせいで無駄にするのはどうかと思うぜ、....それはお前が一番よく分かってるはずだろ」
万事屋のいう通り、..俺は彼女の想いを受けとることはできない
そうするのは自分の為であり、そして彼女の為だ
「あぁ、分かってる__」
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時