純白の空と純黒の大空２ (ページ26)

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第66話ページ26

主)「キンチョーした～」

美優はひと段落済むとはぁと重たい息を吐き窓際まで歩いて行く。
フッと外を見ればココは三階らしく自分がどんな所にいたのかようやく見ることができた。

外には黒曜生らしき気配は見当たらず美優は手すりから身を乗り出して近くに立っている木に手を伸ばした。

主)「ぬわっ！」

あと数センチのところで木に手が届かず手すりに乗り上げたところ手すりから滑り落ち美優は真っ逆さまに落ちてしまった。

落ちた先には太い木の枝があり美優は幸運にもその木の枝にスカートが引っかかり地面に落ちる事はなかった。

主)「あっぶなーし死ぬかと思った」

美優はあまりの驚きに胸をなでおろしながら、おでこに出た冷や汗を拭う。

美優はソッと木の枝から降りるとやっとの思いで地面に足をつけることができた。

主)「もう一生やらねーわ」

なんて言いながらガクガクと震え上がった足を無理矢理動かしてこの場から逃走する。

主)「雲雀先輩なら大丈夫だよね」

美優は閉まった門を上り出てから近くにバス停があったが今の美優にはカバンすら手に待っていない状態でお金なんてあるはずがなかった。

主)「絶対遠いいよねあぁ隣町か……歩くしかない」

美優は覚えのない道をバス停をたどり歩いて行くことにした。

引っ越して数ヶ月はたっているがさすがに隣町から並盛へと帰れるはずもない、

美優は道の先にちょくちょくたっているバス停を見つけ現在どこにいるのかとちょっとしたバスが通る道を見てからまた次のバス停を探す。

地道ではあるが土地勘が身についていないこの町で人も見当たらないとしたらこの方法しか帰る方法がない。

時間は掛かるが美優は不安な気持ちを胸に秘め、たまに横を通り過ぎる並盛行きのバスを見てホッと息を吐く

主)「あぁまだ着かないよ」

上がった息を整えながら美優は並盛へと着実に向かって行った。

また、横を通り過ぎて行くバスを恨めしそうに睨みながら足を動かした。

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少しづつ人の気配がし始めてから何時間かかったのだろうか、遠くに見えたバス停に小走りになりながらも向かって行くと、

主)「並盛町前！やったやっとついた！」

何時間かけて帰って来たのかやっとの思いでたどり着いた並盛にホッと息を吐きながら美優は覚えのある道を探し歩いて行った。