純白の空と純黒の大空２ (ページ20)

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第60話ページ20

主)『ち力を貸すって貴女はこの状況を切り向ける方法を知ってるって事ですか？』

喉元が小さくなると美優はいきなり真剣な顔つきになった影に見つめ返しながら唸るように聞いた。

影)『そう今主導権を握られてるのは貴女だけ私はまだそれを許してないまぁ“契約”もしてないから大丈夫なんだよー』

主)『貴女は私なのにですか？』

美優がそう問いかけると影は目元を細め、薄く笑うと

影)『私は君のようで君じゃない曖昧な捨てられた存在だからさだから体を使うのも君の許しがないと使えない』

主)『なんか色々と大変ですね』

美優は表情に同情の色を見せると、少し、考え込むような姿勢をとった。

影)『まぁどっちにしろこの状況を切り抜けるにも絶対私が必要だと思うからだからさ

体を貸して？私うまくやるよ？』

そのあまりにも強い押しに押され切ってしまった美優は渋々と頷き了承を入れる。

そんな美優の行動にパッと顔を明るくした影は手を大きくあげバンザイを取るような格好で走り回ってから美優の手を取るとグッと自分の方へと美優を強く引っ張った。

主)『(！なんて強い力)』

そんな強い力に引っ張られた美優は影に抱きかかえられるような形になり影は美優の耳元で

影)『おやすみなさい master』

そう言って頬にチュッ唇を寄せられると美優はいきなりの眠気に襲われ膝から倒れるようにして影に寄れかかった。

________

あいつがいなくなった後のこと、黒曜生の活動が活発になって来た。

そのせいか学校の風紀委員はいつも以上にピリピリとした状態で思わず風紀委員の奴の顔面を殴ってやりたくなる。

ツナ)「はぁー」

ツナは珍しく溜息を吐くと寝癖の入った前髪をくしゃっと握ってから気だるげに腕を下ろす

)「朝から機嫌が悪いみたいだな」

ツナ)「るせぇー」

そんな毎日聞き飽きたリボーンの声に悪態を吐きながら学校に向かっていれば、リボーンはまた、静かに喋り出す。

リボーン)「最近の黒曜生の情報でおもしれーもんみっけたぞ」

なって言ってくるもんだから、「こんなクソつまんねー時におもしれーもんなんてあんのかよ」と言い返せば

リボーン)「襲ってくる黒曜生の中に一人だけ女がいるんだってよその女髪の色が薄い金髪で月の逆光で顔は見えなかったらしいが並中の制服を着ていたらしい」