純白の空と純黒の大空２ (ページ16)

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第56話ページ16

あの日を境に私は、ツナさんへ密かに向ける想いに気づいてしまいました。

だけど許されるはずがないですよね、

だってツナさんにはもう大事な方がいるメディールさんと言う一端の女性が

正直言ってツナさんとメディールさんはお似合いだと思います。

私は、そんな事を心の中で思いながら休みの昼に並盛商店街でブラブラと歩いていました。一人で

きっとこれがダメだったんだと思います。

)「ボンゴレの空」

主)「え？」

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私は知らない集団に簡単に拉致られてしまったみたいです。

主)「帰りたい」

手足は壁につながった鎖で縛られていて、壁に寄りかかり力なくぐったりした美優はうな垂れるようにして過去を振り返っていた。

ツナさんのことばかり気にしていた私は、背後から近づく気配に気づかず意外にあっさりと捕まってしまった。

暗い部屋に閉じ込められてやっと目が慣れて来たのか美優は周りをキョロキョロと見渡すと

目の前に扉一つと美優を囲むようにして白い壁が立ち並んでいた。

美優は体育座りするような体制になると腕元に顔を置き目をつぶりながらこれからの事を考えていた。

主)「今何時だろ奈々さん心配とかしてるよね」

ここに来てかれこれ四時間は経っていると思う、そう美優は密かに思うと、脳裏にツナの事が浮かんだ

主)「ツナさんは心配とかしてくれてるのかな？」

そんな淡い事を思いながらそっと瞳を開けば涙腺から涙が浮かぶのがわかった。

暗い部屋は美優の心を深く沈めて涙が頬を伝うと混乱した頭がスッと冷めるのを感じる。

と突然ガチャっと音を立て目の前の扉が開かれた、美優は弾かれるようにして扉の方を見上げるようにして除けば

？)「おやもう起きていましたか」

一人の青年らしき人が光の中に立っていた。

美優はいきなりの眩しさに目を細めると目に溜まっていた涙を拭った。

？)「クフフ泣いていたのですか？」

正直おかしな笑い方だなと思った、少しづつ明るさに目が慣れると青年と思っていた男の人は大人びて見えはしたがまだ、自分と同じ中学生くらいだろうと思った。

主)「誰ですか？」

そう思わず私は、その男の人に問いかければ男の人はまた、クフフと笑って

骸)「僕は六道骸と言います貴女とは長い付き合いとなるでしょう空のもう一人のボンゴレ10代目」

悪魔が来た、私はなんとなくそう思った。