《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ9)

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そしていつのまにか、私の体はベッドに倒されて

お腹の辺りにまたがった先生が、髪をフワッと撫でた。

……あれ？なんかこの撫でられる感じ……

「…ん？どした？」
「なんかこの感じ前にも……」
「フッ。今さら何思い出してんの？」

――"A、好きだよ"

ふわりと髪を撫でられて。

キス…されて。

妙にリアルに感じたあの夢。

「好きだよ…って……」
「あぁ、それ」
「あれって、もしかして先生が……っ…！」

言葉の先を分かってるかのように
ツー、と白い指が唇を這う。

ゾワッと全身が粟立った。

「キスしても全然起きねぇし、あん時はマジ襲ってやろーかと思ったわ」

「ホント、オレの一生分の理性に感謝しろよ」

クス、と笑って私を見下ろすオトコな視線は

暗がりでもわかる艶やかな色をたたえて。

口の端はキュッと上がっている。

「そーゆうわけだから今日は働かねぇよ、オレの理性は」

スルリ、と熱い手が頬をかすめる。

もう、いい？って先生の目が私に訴えかける。

「A。」

小さく私の名前を呼ぶと

「オレと一緒に大人になろ？」

そっと優しく髪を撫でた。