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「じゃあ、次は尖んがってるここね」って解いた手で今度は私の唇をツンツンする。
「何怒ってんのよ」
「別に……」
「じゃあこのとんがりお口はなぁに？…ん？」
「……」
「はは、やっぱ怒ってんじゃん」
だからなんでそんな余裕なのよ…！
心の中でぶぅたれたって
やっぱ表情には出るわけで。
「けど、今のでわかった。怒っててもかわいいわ、オレの彼女。」
……でも先生の言葉一つで、ほら。
もう胸がキュン、ってしてる。
ホント私って、単純。
催眠術でもかかってるのかな？ってくらい。
「じゃあ。続き、…しよっか？」
甘い言葉が目の前に聞こえて
何も言わずただ頷くと
それは甘いキスとなって唇に降って来る。
優しく触れるようなキスから、だんだんと湿り気を帯びて、深くなっていくそれ。
角度を変えてはピチャ…と鳴り
重なり合う唇がいやらしく水音をたてる。
「……んっ…ぁ…」
次第に、自分の口から変な吐息が漏れ始めて、体の力が抜けていく。
それなのに離れてくれなくて
ふにゃりと倒れそうになる体を、しっかり支えてくれる腕に預けた。
「…んふ。かわいいよ…」
唇を合わせたまま発された甘い吐息と言葉に
今度は頭がクラクラして。
もうされるがまま。
目の前の愛に溺れた。
あぁ大好き……なんて当たり前なことを思ってしまう。
心の中に溜め込んでた先生への愛が爆発しそうに溢れ出た。
「…っ……んぁ…」
知らなかったよ、私。
好きな人とするキスがこんなに気持ち良くて、幸せだ、ってこと…。
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作者名：AMY | 作成日時：2017年4月30日 8時
