《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ20)

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「暑そうだなぁ、外」
「…だね」
「で、今日は何？」
「……何って？」
「オレをどーしたいわけ？」
「はぁ？」

あのさ…。何て言ったらいいかな………。って急に気まずそうにちっちゃい声で言うもんだから。

どーかしたの？って聞いたら。

「あの…とりあえずさ、着替えんなら言って？急に目の前で着替えられてオレどーすりゃいいか困っからさ。」

…………っ…！！！

あんまりの驚きにポカンと口が開いてしまったことをどーか許してほしい。

まぁ、先生が起きてないと思って着替えた私も私だけどね。

「寝たふりする、こっちの身にもなってよ」

先生の目線は相変わらず窓の外。

「ゴメン…」

小さな背中に一言そう投げかけると
「ま、いいけどね。オレの前だし？他の男の前でだったら絶対許さねぇけど」って
嫉妬心丸出しの言葉を返されて。

着替えを見られた恥ずかしさよりも
先生への愛しさが、より勝った。

「じゃ、行くか」

っていまだ耳が赤く染まる先生の手を
ギュッと握ると、その手は女の子みたいに小さくて

「うん」

けど、私の手を握って出来た腕の筋は、男みたいにガッチリしてて。

たったそれだけのことに胸がドキン、として。

たった二文字の返事が震えたことは私だけの秘密…。