《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ14)

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お互い服を着て、
少しホッとした気持ちになると
途端に私の腹の虫がぎゅるるるるー、と騒いだ。

「ぷはっ！その音、ほんと色気ねぇー」
「それはすいませんねー」

「ま、別にいいけど」て笑いながら馬鹿にするから、ふん、とそっぽを向くと「ハハ！まさか腹の音まで色気なんて求めてねぇよ」って。

絶対嫌味でしょ、それ。

まぁ、でもこーやってなんだかんだ言い合える関係が心地よかったりするのかな。

喧嘩するほど仲がいいとか言うしね。

や、付き合いたてで喧嘩ばっかするのもどーかなって感じだけど。

少し上機嫌になって。

さぁて、何食べようかなーって考えた時に。

そーいや冷蔵庫の中が空っぽだったのを思い出して。

あれ？てかお兄ちゃんは？

ハッッ…！

ちょっと待って。お兄ちゃん昨日家にいた？まさか…えっ…ちょっヤバッ、どーしよっ！！

こんなのばれたら終わりだよね…

急にあたふたし始めた私に

「どーした？その百面相」

クク、って笑う先生。

だって。だって…

お兄ちゃんのことすっかり頭から抜けてた…なんてそんな言い訳できるはずもないし…。

うわ、真っ白だ…頭の中。

「まさかやりたくなった…、」
「バッ…！んなわけない！」

冗談なんて聞いてられっか！って、勢いで肩を押したら、力が思いのほか強かったのか、その場に倒れ込んだ。