《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ13)

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「……ん？どした？」

いつもと違う私に気づいたのか
耳元に投げかけられたのは心配そうな声。

けどその声も程よく色気を纏って
ただ体の熱を上げていくだけ。

"お願いだから、離れて。"

その言葉が喉の奥につっかえて、出て来てはくれない。

「…A？」

名前を呼ばれた直後、下の方でヌルッとした気持ち悪い感覚がして。

…日にち的に月一のものではないから…って考えた時に。

昨日した行為の中で先生が言っていたことを思い出した。

――「濡れてるね、ちゃんと」

でもそれは行為をしてるときの話であって
体同士がくっついてるだけでそんな……ありえないじゃん。

「もうやだ……」

思わず漏れた心の声。

「何がヤなの？」

不満げに答える先生の体が、さらに私の体を引き寄せる。

……や、ダメ。ばれる。

そう思って歯をギュッと食いしばったら

「……あっ…」

お互い、小さい声が漏れた。

思ったことはきっと同じ。

「おかしいって、そーゆーことね」
「………先生も……」
「ふふ。ばれた？」

起きてからずっと男の生理現象が収まらねぇの、ってまた笑った。