《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ12)

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いまだ横になったまま。

ジトーー…と濡れた目がこちらに向けられる。

…唆してなんかない。帰らないで、ってそんなこと言った？私。

「……」
「……」

とりあえず服着なきゃとブランケットを胸に当てて、床に落ちてた服を拾おうとすると

後ろから手を引っ張られて、体温がパチ…と甲高い音を立ててぶつかり合う。

そして、背中から密着しあうように抱き寄せられた。

「何、逃げようとしてんの？」
「別にそんなんじゃ…」
「じゃあ、もう少しここにいてよ」

首筋に熱い息がかかる。

「……ね？」

少し掠れてるその声に昨日のことが思い出されて、自分の意思とは関係なく、急に体が…疼きはじめた。

やだやだ。何、これ…。

私の体どーなってんの…？

一刻も早く離れなきゃ。と思うのに

…先生の手が。

…体の奥底から沸いて来る熱が。

それを許してはくれない。

「せんせ……」
「だからオレは先生じゃ……、」
「私…なんかおかしい…」

はぁ何？おかしいって？ってふふ、って笑う先生に、返す言葉が見つからない。

そのかわり徐々に下半身で疼く熱が私を侵食していく。

ドクン、ドクンと。

止まることなく。