《7/1完結》F-to-L 4【N.K】 (ページ1)

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『勉強の息抜きに
明日花火大会一緒に行かね？』

あのあと、優斗と一緒にお昼(って言っても私はカップラーメンだけど)を食べながら

「そーいやなんで今日うち来たの？」って聞いたら、「あ～、別に。昼飯一緒にどーかなと思っただけ」って軽く笑って返されて、私もそっかー、なんて軽く受け流したんだけど。

優斗を見送って、自分の部屋に戻ると
ベッドに投げ捨てられたままのスマホがピカピカと点滅していたのがみえて。

そーいやメール確認してなかったな、と思って画面をタップすると

昨日の23時頃に送られてた
優斗からのメール。

「……花火、大会…？」

メールの画面を見て、思わず目を疑った。

「そんなことさっき一言も言ってなかったじゃん……」

急にうちに来て。

ご飯一緒に食べたかっただけ。なんて
おかしいと思った。

きっと…
いつまで経っても来ないメールの返事を聞きに
わざわざ私の家に…。

それなのに私ってば…。

「………」

今さら「行こうよ」なんて言えない。

友達でいようなって、今まで通り仲良くなって言ってくれたけど

家に来たホントの理由を話してくれなかったのは……そーゆうことだよね。

私が勉強嫌いなのも知ってるし
夏休み入ってから家庭教師が来てるのも知ってる。

息抜きがてら誘ってくれたのは
ほんの軽い気持ちだとは思うけど、

優斗の想いを知って

今までの友達みたいな軽いノリでは誘えないよね。