【d!】オペレート開始【zm】 (ページ15)

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#14 ページ15

無事に昼ご飯を食べ終え、一定の距離を保ちつつ、次の予定地へと向かうゾム第一近接部隊長の後を追う

確かこの後は書類記入の筈だ
連続してまた観察するようなことではなさそうだなと思っていると、ゾム第一近接部隊長の足が私室に向かっていないことに気付いた

……何故だ？
しかし、別に私室で書類記入をしなければならないという縛りはないため、その疑問も直ぐに消えた

だが、数分後その考えが打ち砕かれることとなる

＿＿

『あの、ゾム第一近接部隊長…』

恐る恐る、声を掛けると、ゾム第一近接部隊長は上機嫌な顔でこちらに振り向いた

「んー？なんや？」

『お言葉ですが、その…書類の方は…』

「あー、それな〜ええねんええねん、俺しか書けんやつはもう終わっとるし、あとは誰がやっても同じやつばっかやからな」

『は、はぁ…』

何も言えない、会話はそこで終わったと判断したゾム第一近接部隊長は、寝転がってしまった

そう、ゾム第一近接部隊長が向かった先は、城の中でも誰もあまり寄り付かない端の方にある小さな倉庫部屋だった

薄暗いそこは、綺麗に片付いており、端の方に人が1人寝られるくらいのスペースがぽっかり空いていた

きっと、ここはゾム第一近接部隊長のおサボりスポットの1つなのだろう
私はどうすべきなのか考えこもうとした矢先に、身体が傾いた

『えっ！？』

「なーに小難しい顔しとんねん、お前が誰かにココのことバラしに行ったら困るから、お前もここに居ろよ」

どうやら、ゾム第一近接部隊長に腕を引かれたようだ
ガッシリと腕を捕まれ、どうすることも出来ない

『………分かりました、何処にも行かないので手を離していただけませんか…』

数十秒の葛藤の後、私は白旗を上げたのだった