【d!】オペレート開始【zm】 (ページ14)

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#13 ページ14

シャオロン第二近接部隊長の出ていった扉をポカンと見つめていると、頭に衝撃が走った

「……何ボケーッとしてんねん」

『あ、申し訳ございません…』

どうやら、後ろからゾム第一近接部隊長に頭を叩かれたらしい
勝ったというのに不機嫌なゾム第一近接部隊長に疑問を抱いたが、理由が分からないためこちらも何とも声を掛けにくい

「飯」

またしても脳内パニックに陥っていたところ、ゾム第一近接部隊長がボソリと呟き訓練場から出ていってしまった

ああ、お昼か
少し脳内を整理し理解した単語の意味に、私はメモ帳をポケットに入れ、本日何度目か分からない全力疾走で食堂に向かうのであった

＿＿＿

食堂につけば、ゾム第一近接部隊長は既に席に着き、運ばれてくる食事を待っていた
頬杖をついて暇そうである

私はというと、観察という名目があるとはいえ、幹部様と食事を共にするなど言語道断なため自分でよそって用意したお昼ご飯のトレーを持ち、どのテーブルに配置し、ゾム第一近接部隊長を観察するかを考えていた

しかしまあ、ご飯の食べ方とかは別に任務に差し支えないことだし、斜め後ろから背中を見るだけでいいか、と思い直して着席し、昼食を開始した

ゾム第一近接部隊長の方も、特に何事もなく食事が運ばれてきて、食べだした

食べる時は右手を使うのか………ああ、駄目だそんな所まで観察しなくても大丈夫だと先程考え至ったのにも関わらず、勝手に観察分析してしまう

他人に食べてるところを見られるのを嫌がる人もいるんだから、ガン見しないように……
今はゾム第一近接部隊長のことを考えるのを止めて、ご飯を食べることに集中することにした