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side A
千寿郎君とのお茶会が終わった。
屋敷から出て、千寿郎君に手を振る。
その後ろから煉獄さんもぴょこ、と出てきて、手を振ってくれた。
『…わっ!?雨…?傘持ってきてないよ……』
屋根がついている建物に一時避難する。
雨で濡れた隊服が張り付いて気持ち悪い。
「……A、さん……」
『…無一郎君!?すごく濡れてるよ!!?ちょっと待ってて!手拭い買ってくるから!!』
そこら辺のお店に行き、分厚い手拭いを買う。
急いで無一郎君がいるところに向かった。
『まったく、ほんとに手がかか………ぁ………』
無「Aさん!あの!」
手拭いで無一郎君を拭いていると、急に記憶が甦ってきた。
またあの日みたいに拒絶されてしまうかもしれない。
『ひっ………』
思わず無一郎君から離れる。
震える手を抑え、必死に大丈夫だと呟いた。
無「Aさん、ごめんなさい、ごめんなさい……僕、Aさんの優しさに甘えて、わざと濡れて、僕と話せるように仕掛けた……ごめんなさい、ねぇ、あの日のことも。僕、Aさんを目障り何て言った…許して、ほしいんだ……」
『…っ…その手拭いは、あげるから、風邪引かないでね。』
無「Aさんっ!!!!」
無一郎君から背を向ける。
あんなに可愛がっていたのに、拒絶してしまった。
……私の方が、最低じゃんか。
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こぉひぃ - ↓すいません、同一人物です… (2020年6月23日 23時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
ささらぎ - ぽんちゃんさん» うあぁ…ちょっとお話が浮かんできちゃいます… (2020年6月23日 23時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 全員と仲直りした途端また、徐々に悪い噂とかが出たりして (2020年6月23日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
こぉひぃ - いちごきゃらめるさん» わぁああ!ごめんなさい!直しておきます! (2020年6月7日 3時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
いちごきゃらめる(プロフ) - 甘露寺の字違いますよ。 (2020年6月6日 12時) (レス) id: 654b6b5b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こぉひぃ | 作成日時:2020年3月21日 22時