貴方に好かれて痛かった【不死川実弥】

。。。 ページ11

side A

『わぁ。この服かわいい』

淡いピンクのワンピースを手に取り、呟く。
すると、店員さんが嬉しそうにこっちにきた。

「ふふ、お客様お目が高いです。そちらは世界的に有名な方が手掛けた品物でして、限定品となっております」
『へぇ…じゃ、これ下さい』
「かしこまりました。少々お待ちください」

店員さんがワンピースを私の手からそっと取り、いそいそと領収書を書き始めた。

「はい、こちら領収書でございます。商品の方、こちらです。お会計三千円となります」
『あ、はい』
「丁度お預かりいたします。ありがとうございました！」
『また来ますね！』

鼻唄を歌いながら歩く。
かわいい服買えちゃったし、久しぶりに定食屋にでも行こうかな。

「…A」
『ひっ…！？』

後ろを振り向くと、いつになく落ち込んだ顔をした煉獄さんがいた。

煉「ちょっとだけ、話をしないか…？」
『……』

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